【日本における税の歴史】奈良時代 ∥ 平安時代

《墾田の私有化》

一郎君の説明が、奈良時代に進みます。

一郎

奈良時代になると、税が都に集められて壮大な平城京が建築され、文化が栄え、政治が盛んに行われるようになったんだ

ところが、奈良時代の中期になると、重い税の負担に耐えかねた農民が、口分田を捨てて逃げ出したため、荒れ果てた田畑が各地にたくさん現れるようになりました。

一郎

そこで朝廷は、農地を開墾すれば私有してよいという、墾田永年私財法を出したんだよ。こうして開発者には、墾田の永久的な私有が認められるようになるんだ

春子

フーン、そうなの

《荘園と年貢、労役》

一郎

貴族や寺社は、地方豪族と結んで田畑の大規模な開発に努めたんだ。これが荘園になっていくんだよ

11世紀になると、大きな寺社や貴族の荘園が各地にできます。そして、農民は荘園領主に年貢や労役など、様々な税を納めるようになりました。こうして、平安時代は貴族が大きな力を持つようになっていきます。
また、地方の豪族も武装し、これがやがて武士団となって、鎌倉時代を迎えることになります。

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